【はじめに】
2012年度Japan Treasure Summitファンドレイザー・フォーラムは、全国から国立・私立合わせて20大学の募金・基金・校友会等の業務担当者の参加を迎え、2期合計10日のプログラムを無事に終了いたしました。
大学の寄付募集活動全体をデザインできる人材を輩出することを目指す「ファンドレイザー・フォーラム」では、実務的な経験の豊富な講師を招き、課題を発見・成形する力を培う機会を提供したいと考え、独特のプログラム作りを試みています。
【プログラム概観】
■寄付募集活動の実態を理解する
・寄付募集概論
はじめに、本プログラム全体の背景として、"大学が寄付を集めるとはどのようなことなのか"その社会的意義と大学や社会の現状を整理しました。
・ケーススタディ「某国立大学周年キャンペーン」
実際の大学基金のキャンペーン事例を詳細に分析し、グループディスカッションでその後のプランを企画検討するワークショップを行いました。

・講演「大学の寄付募集活動の課題考察」
国内外の現況などを比較しながら、日本での大学の寄付募集活動が直面している課題を分析・整理して議論しました。
・事例研究「参加大学からの課題掲出」
各大学の募金事業の規模や体制、懸案を発表し合い、互いを参考しながら共通の課題に取り組んでいくファンドレイザー同士の意見交換・情報交換を重視しました。
■個人との接点を深める(事例研究)
日本の大学募金事業でこれから開拓する余地の大きな個人寄付の獲得に焦点を絞り、卒業生との関係構築をどのように進めていくか、第1期では「少しずつ継続的に支援してもらう仕組み作り」第2期では「卒業生活性化のための活動」について事例を学びながら議論しました。
■個人から寄付を獲得する(招待講演)
個人寄付の獲得の観点から、富裕層・篤志家、シニアの意識に触れ、関係をどのように構築していくか、第1期では「富裕層が 考えていること ~社会貢献の観点から」として輸入自動車販売業の現場から、第2期では「シニアが 考えていること ~資産管理の観点から」として信託銀行の現場から、話題提供を受けました。
■実際に寄付募集活動に取り組む(実践型プログラム)
各種団体の事例を参考に、資金調達の考え方や方法を企画するプログラム。某学生団体の資金調達の取り組みを取り上げ、各大学における学生活動のリサーチも交えて、学生活動と大学との関係や、支援する企業や個人のモチベーションについて議論しました。

■年次総会
2期に分かれて行ったフォーラムの参加者が一堂に会する集大成の場。
「寄附募集プラン ・プレゼテーション」では、フォーラムで獲得した情報や考え方を活かして、これからの寄付募集をどのように立案していくか、参加大学からのプレゼンテーションを受け、学識者・経営者等の有識者を交えてディスカッションを深めました。
日本の社会に古くから根付く寄付文化としての寺社への勧進の事例紹介や、教育研究機関職員としての教養の涵養と研究者とのコミュニケーションを育む講演(天文学)も行いました。

Japan Treasure Summitファンドレイザー・フォーラムは、プログラム、ネットワーク、データを基本テーマとしながら、日本の高等教育機関の寄付募集活動を支え、牽引する存在となることを目指します。
